Liberawareは、2019年9月に、NECキャピタルソリューションとベンチャーラボインベストメントが運営する価値共創ベンチャー2号有限責任事業組合(以下「価値共創ベンチャーファンド」)を引受先として、第三者割当有償増資を行い、資金調達を実施したことを、2019年9月11日に発表した。

資金調達の目的

 2019年4月にサービスリリースした「設備点検型IBIS」のさらなる機能向上と、自律飛行による「自動パトロール型IBIS」の実用化に向けた開発に充当する。
 また、設備点検や計測といった業務をより効率化するために、IBISが撮影した映像を3Dや点群、オルソ画像等に編集・加工する「データプロバイダ事業」の強化にも活用する。
 これらの事業を通じ、より多くの企業の生産性向上の支援を図っていく。

出資者からのコメント

NECキャピタルソリューション ベンチャーファンド部長 國枝 和雄 氏
 今般、弊社が運用する価値共創ベンチャーファンドは、ドローンの応用範囲を屋外から屋内、さらには狭小空間へ拡大することを狙ったLiberaware社の取り組みに期待し、投資を決定しました。
 特に、粉塵の舞う狭小空間でも安定した飛行制御を実現している点、取得データを精密に標定するためのオルソ化技術に取り組まれている点は、ドローンを産業グレードで展開するための先進的技術となっており、今後、幅広い産業シーンへのソリューション提供されることに期待しています。

産業用小型ドローンIBIS(設備点検型)の概要

 煙突の中や配管内、ボイラー内部、屋根裏といった人が進入することのできない、もしくは進入すると危険な場所の点検や計測に活用されている。
 特に足場の設置が必要な現場などでは、安全面・時間面・費用面において大きなメリットを生み出す。
 今後は、橋梁やエレベーターの内部、大型船舶のバラストタンクやカーゴホールドの内部等の新たなフィールドでの活用も開拓していく。​

サイズ :190×180×50mm (プロペラガード込み)
重 量 :170g(バッテリ込み)
飛行時間:最大12分間
装備類 :LED照明、防塵用モーター、独自設計のプロペラ 他