ミライト・テクノロジーズ(以下 ミライト・テクノロジーズ)は、2019年9月1日より、ドローンを活用した「広域運用サービス」の機能を拡充させ、主に災害現場で、ドローンの力を発揮する新たなドローンサービスの提供を開始することを、同年8月29日に発表した。

 ミライト・テクノロジーズの「ドローン広域運用サービス」に新たに追加される機能は、「ドローン映像リアルタイム配信サービス」である。同サービスは、ソリトンシステムズ(以下 ソリトンシステムズ)が提供しているリアルタイム映像伝送システム「Smart-telecasterTM Zao-S(スマート テレキャスター ザオ エス)」(以下 Zao-S)※1 及び「Smart-telecasterTM Zao Cloud View(スマート テレキャスター ザオ クラウド ビュー)」(以下 Cloud View)※2 と、ミライト・テクノロジーズが提供するドローン機体及びパイロットを利用者の要望に応じて一元的に提供することで、災害の現場状況をドローンでリアルタイムに撮影し、災害対策本部などのある離れた拠点に映像を伝送することや、撮影場所を地図上へ表示することが可能になる。

 同社では、ドローン事業部を開設した2017年以降、ドローン機体とパイロットを提供する「ドローン広域運用サービス」※3 のニーズが年々高まっており、すでに約400以上のフライトを実施してきた。その中でも、通信キャリアや自治体から台風、水害、地震等をはじめとする災害現場での撮影業務も実施してきたが、自治体やインフラ企業においては、ドローンは保有しているものの、緊急時に出動できる高度な操縦スキルを有したパイロットを確保し維持することができない課題があることや、現場の状況をリアルタイムに災害対策室等に伝える機能への高いニーズを感じていたという。

 今回、ドローン広域運用サービスに新たに拡充された機能を活用することで、急な災害発生時でも、河川や山奥などの災害現場に駆け付け、災害現場の状況を正確かつ鮮明に撮影・伝送することが可能となる。新たに追加されたサービスは、災害後の状況把握が必要な自治体や企業、団体を主なターゲットに提供する。また、ライブ中継が可能なため、イベントにおいても活用することが可能である。

※1 Smart-telecasterTM Zao-S(スマート テレキャスター ザオ エス)
携帯回線や衛星通信回線を使い、いつでもどこからでも簡単にフルHDの高品質な映像と音声を伝送できる、ソリトンシステムズで独自開発したハードウェアエンコーダー。
▼製品詳細 https://www.soliton.co.jp/products/category/product/video/smart-telecaster_zao-s/

※2 Smart-telecasterTM Zao Cloud View(スマート テレキャスター ザオ クラウド ビュー)
「Smart-telecasterTM Zao-S」から送られてくる映像を、多拠点のPC・タブレット・スマートフォンで同時に視聴することができ、双方向で音声も共有できるクラウドサービス。
▼サービス詳細 https://www.soliton.co.jp/lp/cloudview/

※3 ドローン広域運用サービス
同社では、2017年より、ドローン事業部を発足させ、ドローンパイロット育成サービスや運航サービスを展開しており、さらにJUIDA(一般社団法人日本 UAS 産業振興協議会)認定パイロットの自社育成も進め、自社リソースと全国各地の通信建設会社を中心としたパートナー企業との協業により、42拠点、110名以上のパイロットを揃えた広域運用サービスの体制を実現した。また、機体提供やメンテナンスサービスもミライト・テクノロジーズで行うことで、国内のあらゆる場所において測量や建設工事だけでなく、設備点検、災害復旧、農業、観光等、多様な分野のドローンサービスを様々な側面からサポートすることが可能となり、すでに400以上の受託フライトを実施している。

提供エリア
・撮影場所・視聴場所:日本全国(モバイル回線提供エリアに限る)

標準日程
・受付:撮影日の5日前まで(緊急の場合は2日前まで)
・準備(前日):1日(パイロット2名)
・撮影:1日(パイロット2名)

使用システム
・ドローン:DJI Phantom4(他機種については要相談)
・映像伝送装置:ソリトンシステムズ「Smart-telecasterTM Zao-S」
・映像配信サーバー:ソリトンシステムズ「Zao Cloud View」

標準提供価格(標準日程の場合)
・30万円(税別)
※諸経費(交通費等)別