2019年8月29日、ANAホールディングス(以下 ANAHD)と、エアロセンス(以下 エアロセンス)、国立研究開発法人国立国際医療研究センター(以下 NCGM)は、ザンビア共和国の地上交通インフラが未発達な地域において、中央病院や郡病院等と農村部にあるヘルスセンターなどの間で、ドローンによる血液検体等の輸送を行うことを発表した。ドローン物流を活用し、検体回収から診断、治療も含めた保健医療サービス全体の所要期間を短縮することや輸送品質の向上により検査の質の向上を図る。

 なお、ANAHDは国際協力機構(JICA)の実施する2019年度第一回「中小企業・SDGsビジネス支援事業」(SDGsビジネス支援型)に採択された。

事業概要

(1) 日時(予定):2020年1月~2021年6月(18ヶ月間)
(2) 相手国実施機関(予定):ザンビア共和国保健省(MOH)臨床治療診断局、民間航空局(CAA)
(3) 運搬物:HIV/AIDSの診断や治療に必要な検査用血液検体(乾燥濾紙血液検体DBSを含む)、結核検査用の喀痰、その他医療関連物資(消耗品、試薬、迅速診断キット等)

各社の主な役割

ANAHD業務全体の統括、ドローン運用手順の確立と現地適用、現地人材への運用ノウハウ移転、事業計画の策定、カウンターパート連携(CAA・ZICTA)
エアロセンスドローン運用準備・試運転、機体の改良検討、運用・技術指導支援
NCGM保健医療分野の助言・支援、カウンターパート連携(保健省)、現地パートナー等との連携支援