2019年7月24日、一般社団法人 救急医療・災害対応無人機等自動支援システム活用推進協議会(以下、EDAC)、関株式会社(以下、関)、株式会社リアルグローブ(以下、リアルグローブ)は、地元自治体の協力の下、2019年6月9日に高知県主催で実施された県防災訓練にて、「Hec-Eye(ヘックアイ)」と連携したドローンを活用して、「RESCUE REQUEST(レスキューリクエスト)」に表示された避難者および要救助者の人数や現場状況の把握を行う実証を実施したことを発表した。

 同実証では、水難救助の想定現場でリアルタイムで位置情報と映像の配信ができる「Hec-Eye」と連携したドローンを飛行させて、迅速な避難情報の発信を可能とする「RESCUE REQUEST」に表示された「緊急」「避難者」数の把握が行えるかどうかの確認を行った。当日は、南国市および香南市のサテライト会場2地点で同時にドローンを飛行させ、双方の現場状況や避難者情報を市の防災担当者が相互的に確認した。

 同実証を通じて、複数現場で同時多発的に被害の発生が想定される災害において市町村を跨いだ連携が望まれることを考慮した時に、複数の遠隔地でリアルタイムに位置情報と映像を共有できるサービスおよび緊急時でも単純かつ迅速に行える情報発信手段の有用性が高いということを確認できた。

Hec-Eyeについて

 「Hec-Eye」はリアルグローブが、EDAC監修のもと開発した、ドローン等からの取得情報を地図上に集約し共有するプラットフォームで、総務省の「平成27年度補正予算IoTサービス創出支援事業」の採択案件を通じて構築されたリファレンスモデル(成果物)を核として開発されたサービス。救急医療・災害対応分野での活動支援や業務効率化を目的として開発され、現在は鳥獣害対策や観光分野等も含めたより広い分野で活用されている。
「Best of Japan Drone Award 2019」では、ソフトウェア部門の最優秀賞に選出された。

RESCUE REQUESTについて

 「RESCUE REQUEST」は、難燃加工を施した不織布と、濡れても使える油性チョークを使用し、雨天や水中等の状況でも避難状況を上空に向けて知らせることのできるシート。救助活動に従事する者の「こういう物があればいいのに」という現場の声から生まれた「RESCUE REQUEST」は、素早く簡単に使用できるため、災害時の限られた時間のなかで迅速な情報伝達を行うことが可能である。
 高知市内の学校・自治体・企業・福祉施設・マンション管理組合等や、298カ所の津波避難ビル・タワーに導入されている。

高知県防災関連認定製品 28高知防産第5号
意匠登録 第1587524号
商標登録 第5850934号
※特許出願中

【商品概要】
商品名   :RESCUE REQUEST(レスキュー リクエスト)
希望小売価格:22,000円(税別)
入数・サイズ:緊急シート1枚(約2440mm×900mm)
       避難者シート1枚(約2440mm×900mm)
       予備シート(数字記入用)2枚(1230mm×900mm)
       マーカー1本