2019年6月4日、センシンロボティクスは、業務自動化統合プラットフォーム『SENSYN FLIGHT CORE』に3Dルートを作成できる機能を追加したことを発表した。

 今回のアップデートでは、壁面スキャン機能と3Dウェイポイントの機能を追加。壁面撮影、2面撮影が可能になり、建物の壁面撮影を簡単にできるようになった。また、ウェイポイントが3Dに対応し、ウェイポイントの設定を立体的に表示できるようになった。

 従来のサービスでも高度の設定は可能であったが、より直感的なウェイポイントの設定が可能になることで業務への適用が容易になる。

追加機能について

・壁面スキャン
 倉庫や工場、マンションといった建物の壁面撮影を、簡単な設定で行うことができる。一面だけでなく、複数面での撮影も可能。

・3Dウェイポイント
 これまで、平面マップ上でのみ設定ができていたウェイポイント機能が3Dマップに対応。立体構造物に対する撮影の際に、同じ箇所で高さを変えて撮影をするようなシチュエーションでのルート設定が行いやすくなる。壁面スキャンでは対応しきれない様々な構造物に対しての自動での撮影も可能になる。

従来の2D画面
3D画面

 従来、産業におけるドローンの活用にはドローンの操縦・撮影など専門のスキルが必要であった。特に建物などの特定の箇所を撮影となると、撮影の難易度はさらに上がる。同プラットフォームを利用することで、特別な技術がなくても簡単にドローン飛行の設定を行うことが可能になる。

『SENSYN FLIGHT CORE』について

 『SENSYN FLIGHT CORE』は、簡単なフライト設定や、フライトプラン・実績データの一元管理、複数機での同時飛行や様々なメーカーのドローンへの対応、UTM※への接続など、業務の自動化に不可欠な充実した拡張機能を備えた、顧客業務の自動化を実現する統合プラットフォームである。

 ドローンを活用した産業ソリューションにおいて、実際の業務に適用する際の「ドローンの操縦や撮影された映像の確認作業を行うためのオペレータ(人力)の不足」や「その育成・確保にかかる工数」といった問題を解決する方法として、ドローン活用業務の完全自動化を推進していく、としている。

サービス詳細: https://www.sensyn-robotics.com/solution/sensynflightcore

※UTM…無人航空機管制。 Unmanned Aerial System Traffic Managementの略。