2019年5月30日、スカイマティクスは、ドローン測量サービス「くみき」の派生製品として、GPS内蔵型対空標識「くみきマーカー」を用いた、ドローンによる高精度測量を実現するクラウドサービス「くみきPRO」の提供を同日より開始することを発表した。

 「くみきPRO」は、小型・軽量で持ち運びも容易なGPS内蔵型対空標識「くみきマーカー」を設置することにより、専門的な現地測量を必要とせず、汎用ドローンで±10cm以内(GPS観測状況による)の精度を可能とするドローン測量サービスだ。
 ドローンで撮影した画像と「くみきマーカー」で取得した位置情報をアップロードするだけで、高精度のオルソ画像、DSM画像、3D点群画像を自動的に作成する。専門的な知識を必要とせず、はじめての方でも容易に成果品の生成が可能である。
 建設業界が人員不足に直面する環境下、現地測量と画像処理工数を大幅に削減することにより、ゼネコン・建設コンサルタントなどの内製化ニーズに応える。

開発背景

 2015年12月より、国土交通省の新たな試みとして「i-Construction」が掲げられ、「ICTの全面的な活用(ICT土工)」等の施策を建設現場に導入することにより、建設生産システム全体の生産性向上を図り、魅力ある建設現場を目指す」とし、様々な取り組みがされてきた。
 同社は2017年のドローン測量サービス「くみき」の発表以来、ドローンを用いた簡易的な測量データを短時間かつ自動的に生成することで、誰もがドローンを使った測量を簡単にできる機会を実現すべく取り組んできた。

 今回の「くみきPRO」については、多くの建設業界のユーザーからの「購入したドローンをもっと有効に活用したい」という要望と、多くの「くみき」ユーザーからの「より高精度のドローン測量を気軽に簡単に行いたい」という要望に応えるため、手持ちのドローンで起工測量、出来高管理などに活用頂けるサービスとして開発された。

同社は「くみき」・「くみきPRO」を多くのユーザーに活用されることで、あらゆる現場で3次元管理を身近なものにし、建設現場における業務の改善・負担軽減を実現すべく、今後も画像解析・AI技術を用いてさらにシステムを強化し、ユーザーがより快適に使用できるクラウドサービスの開発・提供を目指していく、としている。

利用方法

①問合せ後登録を行い、専用サイトから付与されたIDを用いてログイン。
②ドローンで撮影した位置情報付の連続写真データ及び、「くみきマーカー」で取得した位置情報をアップロード。
※アップロードする画像については、市販されている多くのドローンに対応、ユーザーが自身の所有するドローンを使ってサービスを利用することが可能。

価格表

初期費用なし。画像処理・クラウド利用・データストレージ利用・くみきマーカー(5個/セット)レンタルがセットになったお得なプラン。使った回数だけ支払う従量課金プランもある。

 より多くのデータを処理したい、ドローンのレンタルや撮影代行など個別のカスタマイズにも対応する。

「くみきPRO」サービス概要

商品名:      くみきPRO
サービス開始日: 2019年5月30日
URL:      http://smx-kumiki.com/pro/

対象ドローン:  DJI MATRICE、INSPIRE、PHANTOM
         その他位置情報付き画像が撮影できるドローン
対象デバイス:  パソコン
         OS/Windows(Windws7/Windows10)、Mac(10.12.6以上)
ブラウザ:     Google Chrome、Microsoft Edge(IEは対応不可)