2019年5月8日、テラドローンは、アンゴラのドローン点検サービスを提供するOcean Atlantic Internationalと出資契約を締結し、新たに現地法人テラドローンアンゴラを設立したことを発表した。

握手を交わす塩川巧氏(中東アフリカ事業開発責任者)と ノリバルド・アルメイダ氏(テラドローンアンゴラ事業開発責任者)

 今回テラドローンが出資したOcean Atlantic International は、主に大手石油企業に対し、ドローンを使用したオイル&ガス点検を行うリーディングカンパニーである。中でも同社は、オフショアのオイル&ガス設備の点検で様々な実績を有している。

 アンゴラは、産業用ドローン市場において大きな可能性を秘めている。同国は、ダイアモンドなどの鉱物資源、加えて石油などの地下資源が豊富であり、アフリカで第2位の石油ガス産出国として知られている。近年、その潤沢な資源により、アンゴラ国内の経済は急成長しており、石油関連設備の点検やインフラ開発での地形計測の需要が高まることが予想される。テラドローンアンゴラは、ドローンを使用した地形測量サービスや設備点検サービスの提供を通じて、現地での経済発展に貢献していく、との展望を示した。

海洋掘削に使⽤される⽯油・ガス⽣産貯蔵積出設備(FPSO)の点検を行う作業員
海洋掘削に使⽤される⽯油・ガス⽣産貯蔵積出設備(FPSO)の点検を行う作業員

 今回の出資によってOcean Atlantic International の持つアンゴラ国内での幅広いネットワークおよびオフショア点検のノウハウとテラドローンが持つ最先端技術を組み合わせることで、更なる幅広い顧客層の拡大につながると期待しているという。

 今後テラドローンアンゴラは、アフリカ全土でのオイル&ガス分野に対するサービスの多様化を実現すると共に、アフリカの技術拠点として拡大していく、としている。