2019年7月15日、ブルーイノベーションは、中国のドローン物流会社ANTWORK(中国社名:迅蚁)と共同開発・協業提携し、10月より日本での物流POCサービスの販売を開始することを発表した。

 同社は、国土交通省、東京大学鈴木・土屋研究室と連携し、物流用ドローンポートシステムを2年間かけて開発し、それを屋内を含めた様々なソリューションに対応可能な汎用性のあるBIポートに IHI運搬機械と共同で拡張して、実用化に向けて取り組んでいる。

 ANTWORKは、中国・杭州にある未来科技城にて、ドローンと人工知能を融合して全自動化デリバリーシステムを構築し、ラスト1マイルの問題解決に取り組むベンチャー企業である。中国郵政と共同で中国初のドローン速達郵便サービスを開始し、既に中国家電量販の最大手のスニン(苏宁)、アリババグループの物流運用会社CAINIAO(菜鸟)などにサービスを提供している。また、2018年1月には、杭州のドリームタウン(夢想小鎮)の一角にあるスターバックスと連携し、同じく未来科技城に位置するオフィスビルへのコーヒーデリバリーを開始し、日本でも話題となった。世界の多くのドローン物流会社が未だ実証実験段階であるが、既に数万キロの商業飛行実績を有している。

 同社では、物流ドローンポートシステムの開発で得た知見を活用し、先ずはANTWORKのドローン物流サービスを日本で導入展開するために、ブルーイノベーションのBIポートに接続し、将来的には日本のみならず世界で展開することも視野に入れた、共同開発・協業提携を行う。なお、物流POCサービスは10月よりスタート予定で、物流サービス会社との連携を募集する、としている。

左:ANTWORK CEO Lei Zhang氏、右:ブルーイノベーション株式会社 社長熊田氏
物流ドローン新製品