2019年4月18日、 テラドローン、テラドローンインド、インド工科大学ハイデラバード校は、インドでのドローンソリューションの開発の協力連携を目的とした三者協定を締結したことを発表した。

 テラドローンは、東京本社・全国7支社に加え、世界20カ国に支社を構える、産業用ドローンサービスカンパニーである。AI技術を取り入れたドローンソリューションの提供、および「空飛ぶクルマ」事業への参入など、常に最先端の技術で新規性の高い事業を展開している。

締結の背景

 テラドローンの支社であるテラドローンインドは、州政府や民間企業へのドローンソリューションの提供、また政府へのドローン管制システム(UTM)の導入に積極的に取り組んでいる。

 インド屈指の国立大学であるインド工科大学ハイデラバード校は、インドで初めてAIによる学習プログラムの提供を始めた大学である。また同大学は、国際協力機構(JICA)支援のもと、日印間の人的及び学術的な交流強化を行なっている。

 今回協定を締結した三者は、インド工科大学ハイデラバード校を中心にドローンの開発や研究に関して協力連携する。三者共同で教育や研究活動を行うことで、若い研究者が育つことが期待される。また、共同で最先端のドローン技術を学ぶためのワークショップ、セミナー、授業の開催、加えて学生にインターンシッププログラムを提供することで、優秀な人材の育成にも貢献していく、としている。

今後の展望

 この協定の締結について、テラドローンのCEOである徳重徹氏は、「世界的な急成長を遂げるインドのドローン市場は、非常に大きな可能性を秘めている。インドでも有数の技術力を持った大学と連携することで、ドローン技術の発展を図り、業界を活性化していきたい。」と述べた。

 また、テラドローンインドのCEOであるプラティーク・スリバスタバ氏は、「ドローンは、将来様々な分野での活用が期待される。テラドローンインドでは、若者にドローン技術を学ぶ機会を提供し、より多くの若者がドローン業界で活躍する将来を実現したい。」と語った。

 最後に、インド工科大学ハイデラバード校学長のデサイ氏は、次のように述べた。「インド工科大学ハイデラバード校では、最先端の技術研究、産業との強い協力体制、そして企業家精神を組み合わせた独自の教育システムをつくっている。今回のテラドローン、テラドローンインドとの協定は、その挑戦を支える重要な取り組みである。特に5G通信、農業、物流、AI分野などにおけるドローンソリューションの技術開発を期待している。」

 テラドローンは今後とも、ドローン技術の開発や研究の場をより多く提供し、世界におけるドローン業界の活性化に尽力していく、としている。