2019年3月25日、GITAIは、JAXA(宇宙航空研究開発機構)と共同研究契約を締結したことを発表した。また、JAXA筑波宇宙センターの国際宇宙ステーション「きぼう」日本実験棟模擬フィールドにおいて、GITAIロボットによる宇宙飛行士の作業代替実験を実施した。
JAXAについて
宇宙航空研究開発機構(以下JAXA)は、地球低軌道を持続的な人類の経済活動の場にすることを目的に、ロボット技術の導入を積極的に推進している。
その一環として、宇宙飛行士をより高度な作業に充て成果創出を効率化することを目指し、国際宇宙ステーション(ISS)の「きぼう」日本実験棟を技術実証プラットフォームとして活用することを検討している。
GITAIロボットについて
GITAIは、宇宙での作業コストを10分の1にすることを目的に、宇宙ステーション内の作業を宇宙飛行士の代わりに実施可能なロボットの実現を目指している。
最新のGITAIロボットのプロトタイプ(6号機)では、宇宙ステーションの限定的なネットワーク環境を前提に、これまでのロボットでは困難であった汎用的な作業(スイッチ操作、工具操作、柔軟物操作、負荷の高い作業など)を1台のロボットで実施できる性能を実現した。
JAXAでのGITAIロボットの実証実験について
GITAIは、2018年12月25日-27日にJAXA筑波宇宙センターの国際宇宙ステーション「きぼう」日本実験棟模擬フィールドにおいて、JAXA側から提供された宇宙飛行士の作業(タスク)一覧を基に、GITAIロボットによる宇宙飛行士の作業代替実験を実施した。
その結果、GITAIロボットは72%(13/18)の作業代替に成功した。