エンルートは、9リットルの液剤散布と粒剤散布ができる農業用大型ドローンAC1500の改良モデルを、2019年3月1日より発売した。さらに、コーポレートロゴを2019年4月1日より刷新すること、「働くドローン」を商標登録したことを発表した。

AC1500改良モデルを発売

 この度“2019年モデル”として登場したAC1500改良モデルは、「もっと効率よく散布したい」「部品の取り扱いが面倒だ」などの利用者の声を受けて完成したもの。取り外し不要折りたたみ式プロペラの搭載をはじめとし、以下のような特徴を併せ持つ作業性の高いドローンとなっている。

プロペラとアームを折りたためば軽自動車の荷台にも余裕で積載
AC1500 液剤散布機
AC1500 粒剤散布機

エンルート 農業用大型ドローンAC1500 2019 年モデルの主な特徴

操作の作業性の向上

・離着陸アシスト機能の搭載により、ワンタッチのボタン操作で、離陸操作と着陸操作が可能
・高性能プロペラを折りたたみ式に改良
・プロペラとアームを折りたためば軽トラの荷台にも余裕で積載可能
・バッテリ交換のしやすいキャノピー形状、構造に改良することで作業性を大幅に向上
・液剤散布ノズル本体とフィルター部分も見直し、より脱着・洗浄作業性が向上

散布の効率性の向上

・液剤、1㎏粒剤、豆つぶ剤の3種類の散布が可能
・1haの広さの農地を液剤なら約10分で、豆つぶ剤なら約5分で散布が可能

液剤タンクの改良

・液剤タンクは、内部を洗浄しやすい1.3 倍の広口蓋に改良
・液剤タンクの脱着が容易な構造に改良

防塵、防滴性能が充実

・より防塵、防滴性能を高めるファン形状へ改良
・プロポはFutabaがAC1500専用に生産する防塵、防滴仕様のENROUTE TX2

付属機材の性能も追求

・運用中の機体に搭載するバッテリの残量は、ボルテージ表示でリアルタイムに確認可能
・機体収納ケースを自重15.8㎏の強化段ボールに変更し、従来のジュラルミンケース(自重22.7㎏)の強度を維持しながら移動時の負担を軽減する大幅な軽量化を実現

 スペックの詳細は以下のURLを参照してほしい。(https://enroute.co.jp/news/ac1500newver/

コーポレートロゴの刷新&「働くドローン®」を商標登録

 新しいコーポレートロゴは、ドローンのプロペラや風の通る優しさを大切に、持続可能社会への貢献を目指すエンルートの姿勢をしめしている。また、同時に「DRONE」の英文字を併せもつバージョンも制定し、エンルートのドローンがさらに親しみやすいブランドになることを目指している。

 さらにエンルートは、コーポレートロゴを刷新した2019年をエンルートのイノベーション年と捉え、産業用ドローンメーカーならではのキャッチフレーズとして「働くドローン®」という語句を商標登録した。

 新しいコーポレートロゴは、2019年3月出荷の機体から順次使用し、4月よりすべての出荷商品において全面展開する。
 4月17日から幕張メッセにて開催される「第5回 国際ドローン展」では、バージョンアップした農業用大型ドローンAC1500、レーザー測量器搭載ドローンLS1500R、災害時の通信電波中継局になるドローンや消防・防災対応ドローン、耐火仕様ドローンなどに、新しいコーポレートロゴを掲示して紹介展示する予定だ。

 エンルートは、「これからも『安全と快適性』をテーマに、常にオリジナリティの追求の手を緩めることなく、ドローンメーカーとして積極的に新しい価値提案を展開してまいります。エンルートの「働くドローン」にご期待ください。」と述べている。