2018年12月19日、テラドローンは、この度Sibanye Stillwater(南アフリカヨハネスブルグ市、CEO/Neal Froneman)とドローンによる地下マイニングソリューションの技術向上を目的とした実証実験を共同実施したことを発表した。

同社は、ドローン業界を牽引し、世界に展開するグローバルベンチャー企業である。現在、南アフリカ支社をはじめとして、世界で10支社を展開しマイニング、オイル&ガスなど産業用のドローンの活用、発展に努めている。

一方Sibanye Stillwaterは、世界有数の金やプラチナの生産量を誇る南アフリカ最大級の鉱業会社である。その実績だけでなく、サスティナビリティを追求した社風で安全性を担保するなど高い評価をされている。

今回実施した内容は、地下に作られた演習用の高さ3m幅3mのトンネル内にてSLAM搭載型地下マイニング用ドローンを安全に自動航行させるというものである。

実験の結果として非GPS環境下において安定した自動航行の実現及び高精度な3Dモデルの生成が可能だということが実証された。

鉱山産業が盛んなアフリカでは、崩落事故によるけが人や健康被害、また劣悪な労働環境の面でも多くの問題があるとされている。しかし、テラドローンが持つSLAM技術を活用することで、従来より安全かつ高精度な測量及び点検が可能だと実証された。同技術は今後アフリカ鉱業の安全性と仕事効率の向上につながると考えられている。これについて同社COOの関鉄平氏は「現在、地下マイニングソリューションに力を入れているテラドローン南アフリカ支社にとって、マイニング分野で高い実績と信頼があるSibanye Stillwaterと実証実験できたことは、今後アフリカ全土への拡大が見込まれる地下マイニングの発展の第一歩になると期待しています。」とコメントした。

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