セコム株式会社は、セコムが開発した「セコムロボットX2」を活用した警備ロボット実証実験を、都営地下鉄施設内で行うことを11月22日(木)に発表した。

 近年、パブリックスペースの警備需要は増加する傾向にある。加えて、労働人口の減少に伴い、業務自体の効率化、高度化が求められている。最先端技術を駆使した「セコムロボットX2」を利用することで、こうした高まる警備需要に応えるとともに、警備員に代わって業務を行うことで、労働人口の減少という社会課題の解決にも寄与している。

 東京都では、今後活用が期待される先端技術を用いたロボットの社会実装及び2020年のICTショーケース化の実現を目差している。この度は、改良・改善を目指している「警備・警戒・見守りに資する技術・サービス」としてロボットの実証実験を行うとし、セコムが実証実験協力企業に選定された。

 セコムは、2005年10月、警備員の代わりに敷地内を自動で巡回し、異常個所の発見や不審者への威嚇を行う屋外巡回監視ロボット「セコムロボットX」を販売開始した。そして、その機能をさらに進化させたのが、今回実証実験に利用される「セコムロボットX2」である。屋内外において自律で走行を行い、搭載したアームによる点検を可能としている。

 今回の実証実験において「セコムロボットX2」は、巡回監視ルートを正確に自律で走行する。 搭載されたアームには‘距離画像センサー’‘熱画像センサー’‘金属探知機’が内蔵されており、 不審な放置物やゴミ箱内を点検。また、巡回後は定められた立哨ポイントで停止し、 周囲の監視を行う。

 セコムは、「今後もセコムは、これまでに培ってきたロボット技術の知見とノウハウを活用し、 「安全・安心・快適・便利」が提供できる革新的なサービスを開発していきます。」と述べている。

実証実験概要

期間(予定)

第1回:2019年1月中旬
第2回:2019年2月中旬

場所(予定)

都営新宿線 馬喰横山駅 コンコース

内容(予定)

1. 巡回走行試験
・ 画像監視/記録機能試験
・ 自律走行試験
・ 監視卓からの開始操作、 またはスケジュールによる巡回走行試験
・ 走行ルート上にある、 ゴミ箱点検機能(距離画像センサー/熱画像センサー)試験

2. 立哨試験 実験内容
・ 立哨時の画像監視/記録機能試験
・ 防災センター等内のオペレータとの音声通話試験
・ 多言語による定型音声出力機能試験

「セコムロボットX2」の特長

<実証実験で稼働させる主な機能>

<「セコムロボットX2」スペック>