2018年10月15日(月)、CLUEは、清水建設が行う大規模土木工事案件に、ドローンによる工事現場の定点観測システムを提供した。

工事現場を自動で撮影するドローン

 CLUEは、ドローンのソフトウェア開発企業。今回CLUEが提供するドローンによる定点観測システムは、簡単な操作のみでドローンの自動飛行・撮影を実行し、現場の労働生産性を向上させるもの。清水建設株式会社は、予算規模63億円の大規模土木工事案件にこのシステムを導入し、工事現場の定点観測を行なっている。

 清水建設社担当者によれば、以下のような点で導入のメリットがあるという。

・測定方法が簡単である
施工前の道路の混雑状況の定量的な測定を、空撮写真を使用することで非常に簡単に実現可能。

・比較が可能になる
工事の主目的である渋滞低減が想定どおりに実現されたかどうかを、工事終了3-4年後に改めて写真を撮影し比較することによって確認することができる。

・進捗報告が円滑になる
工事期間中にも、工事現場を俯瞰した写真を使用することで進捗が一目で分かるようになり、定例会議において発注者に対する進捗報告が円滑になる。

・巡回の手間を省くことができる
現場の撮影のための現場各所を巡回する必要がなくなり、また発注者が工事現場を巡回するための時間の削減にも繋がる。

・工事の正確性を確認できる
空撮画像と図面を比較し、工事線形が図面通りかどうかといった、工事の正確性を検証することができる。

・視覚的に分かりやすいデータが取得できる
土地収用の際に利害関係者へ説明に写真を活用し視覚的な交渉を行うことができる。