2018年10月30日、「ドロサツ!!」を運営するdrone supply&controlは、11月1日より地震や台風などの災害で被害に遭った地区の自治体に対し、ドローンを無料で貸し出すサービスを開始することを発表した。災害の規模等に応じて、ドローンの貸し出しは最大20台程度まで。(災害復興に伴いドローンを活用して町おこしをしたい等の自治体でも相談可能。)

サービス開始の背景

 同年、西日本豪雨等の大規模災害が発生した直後、「自宅屋根を点検したい」等のレンタルの問い合わせが多くあった。これらのご要望等を受け、同社では、災害支援を目的としたドローンの無料貸し出しを行うことを決定した。但し、個人への貸し出しの場合、ドローンの利用が災害現場での混乱を招く可能性もあるため、貸出先を災害支援を行なう自治体等に限定し、自治体の要請に基づき対応することで、円滑なドローンの利活用ができるように支援する。

迫りくる南海トラフ巨大地震の恐怖!災害時に貢献できるドローンの可能性

 南海トラフ巨大地震の30年以内の発生確率は「70%~80%」、被害総額は1410兆円に上ると推計されるなど、日本では大規模な自然災害が目の前に迫っている。そんな中、国内外で大きな期待を寄せられているのが、災害時のドローンの活用である。建物の倒壊の恐れがあって人が立ち入れないような危険な場所、道路が寸断されて交通機関が麻痺し孤立してしまった場所等における災害が起きた直後の状況確認だけでなく、自宅屋根の点検など復旧段階においても利用されるため、各自治体では災害時のドローンの活用に力を入れるようになっている。

自治体に貸し出すドローン機体(一例)