センシンロボティクスは8月30日(木)・31日(金)に中国 上海で開催された、ドローンユーザーやディベロッパー向けのDJI主催カンファレンス「AirWorks China 2018」に出展した。30日午後にはグローバルセッションで同社代表出村太晋氏が「日本市場における業務自動化の先進的な取り組み」をテーマとして登壇し、日本市場における先進事例の紹介や今後リリース予定のパッケージソリューションの紹介を行った。

業務自動化ソリューションで高評価を得た中国市場

 会場には、世界各国から約700名の参加者と、ドローン業界における先端企業が集結。活気溢れる雰囲気の中、センシンロボティクスは、日本国内から唯一出展したドローン関連企業として参加した。
 「ソリューション・パートナー」として登壇した講演では、
・複数のソリューションコンポーネントを組み合わせたソリューションサービス概要
・太陽光発電設備向け点検自動化パッケージソリューションである「SOLAR CHECK」の活用事例
・現在開発中のドローン自動運用を実現する「DRONEBOX」
・業務自動化統合プラットフォーム「FLIGHT CORE」などの先進事例と具体的な活用事例の紹介
・今後DJIのonboard SDKやPayload SDKを活用したソリューション開発方向性
・今年中にリリース予定の通信・電力業界向け鉄塔点検パッケージソリューション「TOWER CHECK」の発表
 が行われた。

 多くの中国政府関係者や電力系等のインフラ企業も参加する中、あらゆるオペレーションを自動で完結可能なソリューション展開をする同社の事業形態は、中国をはじめとする海外市場でも大きな需要があることが改めて確認され、それに応えるべく今後展開する同社サービスは全て多言語対応させていくことを決めている。

 同社ブースには、各国のベンダーや各ベンダー・DJIの担当者が詰めかけ、情報交換が活発に行われ今後の海外連携を強化する契機となった、とコメントした。

講義の様子
出展の様子

 同社にとって初となる今回の海外大型イベント出展を通じて、各国が抱える社会課題や顧客課題に対して、ドローン並びに先端ロボティクスソリューションのニーズの高さを改めて実感した、と言う。また、今後もグローバル視点であらゆる課題解決に挑戦し、その先に、全ての労働集約型の業務を自動化・省力化していく基盤となる業務自動化ソリューションを海外に向けても早急に展開し、その大きなニーズに応えていく動きを加速させていく、と展望を示した。

DJI 「AirWorks China 2018」について

 DJIが主催する「AirWorks」は、ドローン業界の主要プレーヤーが一堂に会する、注目の業界関係者向けのカンファレンスである。中国 上海を舞台として開催される今回は、「AN OPEN PLATFORM FOR ALL」をコンセプトとして掲げており、APAC地域において発展しつつある産業用ドローン・エコシステム、そしてドローンを導入・活用する世界中の企業の成功事例に焦点が当てられた。