2018年8月20日、テラドローンは、ドローン自律航行管理ソフト“TERRA UTM” の一般向けアプリの販売を開始したことを発表した。TERRA UTMは、ドローンの自動航行を現場および遠隔地から確認・操作することができ、ドローン保険も付帯しているためより身近に安全に利用することができる。

TERRA UTM の概要

 UTM(Unmanned Traffic Management)とは、目視外飛行・第三者の上空における航行を実現するための技術。電波を活用した遠隔管理や衝突防止をすることによって、安全な運行をサポートすることが可能となる。

TERRA UTM の基本機能 ・特徴

1.ドローンの飛行計画の管理機能(ミッションプランニング機能)
・飛行計画、 飛行ログの管理
・飛行情報(位置、 高度、 速度、 ジンバル角度・バッテリー残量等)のリアルタイム管理

2.飛行エリアの管理機能
・飛行禁止エリア:人口密集地域、 飛行禁止区域等での飛行禁止制御
・飛行可能エリア:ジオフェンスで指定したエリア内のみでの運行

3.衝突検知機能
・他の飛行計画との事前オーバーラップ検知
・他のドローンとのリアルタイム衝突検知

TERRA MAPPER クラウド版 との連携

 同社既存サービスの「TERRA MAPPERクラウド版」との連携により、従来アプリやサービスでは実現できなかったドローンの自動航行~データの3次元化、その後のデータ解析・共有までシームレスなサービス利用が可能になる。従来は複数ソフト・サービスの使用が必要だったが、一気通貫でサービス利用が可能になることで作業時間や余分なコストを抑えることができる。

TERRA MAPPER クラウド版 特徴

 実際のドローンでの測量業務で必要とされる高度なデータ解析を一つのWebアプリ上で行うことができる。全てのデータはクラウドに保存されているため場所を選ばずにアクセスし、大量のデータを保存、複数人でのデータ共有が可能である。電力線やねじ、配管等のさびのAI自動検出機能も開発予定で、現在は無料のトライアルができる。

TERRA MAPPER クラウド版 主要機能

1.【Webベースでどこからでもアクセス可能。 設備への初期投資もカット】
 データ処理や、データ管理を全てWeb上で行うためインストールする必要もなく使用しているPCで利用できる。また、インターネット環境さえあればPC、スマートフォン、タブレットなどどのようなデバイスからもアクセス可能である。

2.【簡単に日々の土量変化を確認。 会議資料としても活用可能】
 TERRA MAPPERクラウド版日々の土量の変化量をモニタリングすることで、施工管理のツールとして利用できる。また、解析データが簡単に入手できるため現場での会議資料として活用することができる。

3.【プロジェクトのデータ・ヒト・モノを一元的に可視化】
 TERRA MAPPERクラウド版は、プロジェクトに関与するメンバー間での情報共有のためのプラットフォームである。データの共有やそれに紐付いたオンラインのチャット機能はもちろん、ヒト・モノの配置や、現場の進捗状況も管理できる。

TERRA UTM /TERRA MAPPER の 対応機体について

 Terra UTM対象機種は以下の通り。
→Phantom 3および4 シリーズ、 Spark、 Inspireシリーズ、 Matrice 100, 200, 600シリーズ
 また、アプリを操作するタブレット端末は、 以下のものが対応している。
→iPad mini 4、 iPad Air2、 iPad Pro(iOS 11以降)
※2018年8月リリース現在