ALIは、2020年にFAI Drone Racing 世界大会の日本開催を目指し、スカイスポーツの国際大会を統括する国際航空連盟(FAI)とパリで会談を行った。

 会談は国際航空連盟(FAI)から航空模型委員会(CIAM)のDrone Racingで会長を務めるBruno Delor(ブルーノ・ドロール)氏、Aerial Lab Industries(ALI)代表取締役社長 小松 周平氏、日本模型航空連盟(JMA)菅木 紀代一氏の三者で行われ、ドローンレーシングの現状と今後について、また、FAIが統括するDrone Racingの世界大会を日本で開催する意味や波及効果について話し合った。

 ホバーバイクコンセプトに続き、今回の会談で小松氏はALI がレースを活発にするために複数の企業と連携し、FAI Drone Racing の世界大会を2020年に日本で開催することに向けて FAIのブルーノ・ドロール氏と協力することに合意。日本における FAI の加盟組織である日本模型航空連盟の菅木氏と連携し、日本のドローンレースにおけるレギュレーションやセーフティをFAI の国際基準にあわせることを目指す。

会談が行われたAero Club De Franceにて合意した(左から)小松周平氏、ブルーノ・ドロール氏、菅木 紀代一氏

FAIにおけるドローンレーシング

 FAIはブルーノ・ドロール氏を中心に2015年10月にドローンを正式に競技化することを決定、2016年からFAIによる指導と組織化がはじまった。FAIが公認する大会をワールドカップと称し2016年に9大会(参加者230名)、2017年には16大会(参加者430名)、2018年は25大会(参加者見込み630名)が世界中で行われている。公認にあたってFAIは参加者が加盟クラブの発行するFAI Sporting LicenseもしくはDrone Permissionsを有することを条件とした。

 また2018年11月にはFAIが統括する初めてのワールドチャンピオンシップ(世界選手権)が中国の深センで行われる。

 会談の中で、ブルーノ・ドロール氏はFAIが2019年以降に新たなシステムで世界大会を開催するコンセプトがあることについて言及した。小松氏、菅木氏はFAIが新たに始めるドローンレーシングの世界大会を2020年に日本で開催することを目指しFAIと協力することで合意した。