国土交通省 航空局 安全部 運航安全課 無人航空機運航基準係 河本欣隆氏

 2018年5月9日、JUIDAは国土交通省が4月にリリースした情報基盤システム「Drone/UAS Information Platform System」に関してのセミナーを開催した。およそ1時間に及ぶセミナーではJUIDA理事長の鈴木真二氏の挨拶から始まり、国土交通省 無人航空機運航基準係の河本欣隆氏のシステム説明、質疑応答がなされた。

JUIDA理事長 鈴木真二氏

 DIPSはドローン申請の情報基盤システムであり、これまで紙媒体で行っていたものを、webサイトのフォームで質問に答えることによって自動的に申請書の作成ができるというものである。システムリリースの背景には申請のスピードと効率がある。紙媒体の申請書には書き漏れや形式が違うものが多く、正確なものを作るのに多くの時間と手間がかかっていた。DIPSの使用により国土交通省側の負担も大幅に減ったという。

 さらにユーザー側も今回のリリースは申請への障壁を大幅に少なくするものとなっている。実際に4月2日のリリースから1か月で申請の約6割はDIPSを利用したものとなったという。しかし一方でリリースしてから間もないため多くの要望も寄せられている。これに対し河本氏は「今後ユーザーの意見を取り入れながら改良を加え、より使いやすいシステムを目指していきたい」としている。