2018 年 5 月 7 日、ALSOKと ALSOK 福島は、警備・災害監視用ドローンに有線で電源供給と映像伝送を行うことで、長時間・高画質な上空からの監視を実現した「有線ドローンによる広域監視システム」を開発したと発表した。

 従来のドローン等では「飛行時間が短い」、「準備時間が掛かる」、「映像伝送が不安定」、「コストが高い」といった課題があり、警備システムへの導入が難しい状況であった。そこで ALSOK は、ドローンに、有線による電源供給や映像伝送を行うことで飛行時間を大幅に向上させ、安定・高画質なリアルタイム映像を提供する「有線ドローンによる広域監視システム」の開発に至ったという。

有線ドローンによる広域監視システム

 本システムにより、長時間にわたり高精細カメラで広域を監視することが可能となり、大規模イベント時には警備の死角を無くし、かつ俯瞰視点からの状況把握による適切な人員配置を提供することができる。また、大規模災害発生時には、迅速に被災状況の長時間・リアルタイムな把握・監視を行うことも可能だ。
 サービス開始は、2018年9月頃を予定している。

 将来的には、本システムと車両を一体化させて災害発生時に速やかに現地へシステムを輸送し、短い準備時間で飛行させることや、施設に常設し、24 時間 365 日稼動している ALSOK の監視センターからの遠隔操作による飛行の実現を目指すという。