2018年5月2日、DJIは、ドローンの人命救助に関する最新レポートを発表し、その中で、2017年には少なくとも65名の人命救助にドローンが活用されていることを発表した。このレポートは、世界中のニュースサイトや公的安全機関からの報告を収集し、五大陸で発生した27件の個別事例が含まれている。

 DJIの政策法務担当バイスプレジデントであるBrendan Schulmanは「要救助者の発見や救助、食料やライフジャケットの調達など、ドローンを人命救助に活用することで、捜索時間やレスポンスタイムを数時間からわずか数分に短縮できる。今後、公的安全機関へのスムーズなドローン配備や、関連する法律や規則が許可されることで、人命救助における時間や費用の節約だけでなく、捜索救援に関わる人々も危険から守ることができる。」としている。

 一例としてイギリスのリンカンシャー州の事例では、冬の夜の人里離れた暗い道で交通事故が発生し、要救助者である運転手を肉眼では発見することが難しい状況であった。しかし、赤外線サーマルカメラを搭載したドローンが、事故現場から離れた溝の中に運転手が倒れているのを空中から発見し、救助することに成功している。この救出のドローンによる映像の一部始終は下記より

DJI - Saving Life In The Dark