テラドローンとセハン測器は、韓国・釜山にある荒嶺山にて、 UAV3次元レーザー計測を実施した。約30ha(ヘクタール)の山地の計測を約4時間で終え、高精度の地表面データを取得することに成功した。今回のドローンを用いた3次元レーザー計測は、韓国で初の実施となった。

韓国初となる3次元レーザー計測の様子

 従来の山地計測では、森林の地表面の計測を行い樹木の下にある地表面を計測するために樹高を観照と地盤高の計算をし、必要な部分に関しては実際に森林を伐採して計測を行ってきた。しかし、正確な地表面データを取ることが困難であり、実際に施工を行うと取得したデータの誤差が激しく計測の段階からやり直しを行わければならず、数ヶ月の遅れとともに数千万円単位の追加費用がかかることや安全面についても大きな課題があった。

 韓国は国土の約65%が山地であり、 洪水や土砂崩れが頻繁に起こるため災害対策における山地計測の需要は高いものの、従来方法では工数も費用もかかるため、十分な地表面情報が計測できていないのが現状である。

 レーザー搭載ドローンによる樹木下の3次元計測では、広範囲の樹木下のデータを伐採することなく空中からレーザーを照射し、地表面や地物に反射した3次元データを短時間で取得することが可能なため韓国で多くの需要が見込まれる。

取得した点郡データ

 また、レーザー搭載ドローンの活用は計測だけではなく、地震や洪水時などの災害対策や施設点検など多方面にわたって活用が期待されている。

 テラドローンはUTM(ドローン運行管理システム)、レーザー計測、そしてドローン専用画像処理・解析ソフトウェア「Terra Mapper」事業を今年度韓国にて、韓国現地企業とともにさらなる事業展開をしていく予定だ。