テラドローンは2017年11月16日、ドローン測量データ解析サービス「Terra Mapper Cloud」に新機能を追加し、提供を始めた。

 追加した機能は主に2点。1つ目は3Dモデルと空撮画像などを重ね合わせて表示する際に両社のわずかな違いを簡単に補正可能とする機能だ。従来はGCP(Ground Control Point:地上基準点)の違いを、1つひとつ手作業で補正する必要があったが、今回追加になった新機能を利用すると写真をアップロードした後、GCPの座標値を入力するだけで自動的に補正する。

 もう1つは3Dモデルと、CADの図面(図1)や国土地理院が提供している基盤地図情報を重ね合わせて表示する機能。施工後のあるべき姿を示したCAD図面や、施工前の姿を示す地図情報と、現状を表す3Dモデルを重ね合わせることで、作業の進行度合いを把握でき、完成までにかかる時間を見積もることが可能になる。

図1:3Dモデルとの図面を重ねて表示したところ

 また、提供プランの内容を見直した。無料トライアルでは1度にアップロードできる写真の枚数を300枚から500枚に増やした。30日間無料で利用でき、その後は作成したデータの確認のみが可能になる。

 スタンダードプランでも、1度にアップロードできる写真の枚数を300枚から500枚に増量した、簡単な操作で3Dモデルを作成でき、モデルから概算する土量から日々の作業の進捗を管理できる。

 プロプランでは、今回新たに加わったGCP補正の機能を回数無制限で利用できる。その結果、より精度の高い測量が可能になり、より広い現場での土量管理が可能になる。