テラドローンと日立建機は2017年10月30日、一般財団法人 総合研究奨励会 日本無人機運行管理コンソーシアム(Japan UTM Consortium:JUTM)が主催して福島県南相馬市で実施した、無人飛行機(Unmanned Aerial Vehicle:UAV)の運行管理デモンストレーションに参加したと発表した。

 今回のデモンストレーションでは複数の参加者のUAVを同時に飛行させ、接触事故を起こすことなく安全に飛行できることを示すものだ。JUTMは2016年7月の発足以来、複数のUAVが同時に飛行する際にそれぞれが使う電波の割り当てや、飛行空域の調整、リアルタイムの飛行情報から、運行管理システムやルールの構築を進めている。今回のデモンストレーションには、9社2研究機関が参加し、それぞれのUAVが使用する電波と飛行する空域を管理する運行管理システムと連携し、デモンストレーション飛行を実施した。

 テラドローンと日立建機は、「運行管理システムを活用したi-Constructionにおけるドローン土木測量」をテーマに今回のデモンストレーションに参加し、2社にとって必要なデータを収集したほか、UAV運行管理システム構築に必要な各種データの取得に貢献したという。

テラドローンと日立建機、他社UTMとの連携飛行デモンストレーションに参加 日立工機の油圧ショベルの上空を飛行するUAV
日立工機の油圧ショベルの上空を飛行するUAV

 テラドローンと日立建機は今後も、i-Constructionを推進させる製品やサービスの開発に取り組み、建設業界全体の業務効率向上と省力化に貢献するとしている。