ノキアと仙台市、市民の安全・安心の向上と地域産業の支援に関する連携協定を締結

ノキアと仙台市は、2017年10月19日(木)、連携協定を締結することを発表した。
2011年の東日本大震災からの復興を支援し、市民の生活の質を向上させるため、ノキアは仙台市に最新技術を提供する。この協定に基づき、防災・減災にむけた取り組みや、MECや5Gアプリケーション等最新技術の市内での検証などを行っていく。

ノキアは今回の連携により、東日本大震災からの完全復興に取り組む仙台市の長期的な戦略パートナーとなる。2018年の実施を目指し、最新技術を活用した共同での防災訓練の検討も始めており、その後も防災・減災分野における取り組みを進めていく。

また、ノキア・イノベーション・プラットフォームやその他のイノベーションプログラムを活用した共同検証を仙台市内の大学やスタートアップと実施する。地域のエコシステム構築や海外市場への展開、地元企業の技術開発等を支援していく。

さらに、MEC(マルチアクセス・エッジ・コンピューティング)や5Gアプリケーション等ノキアの最新技術を検証するためのテストベッド環境を構築し、関連分野でのユースケース創出を促進していく。

最初の共同活動として、11月25日~27日に仙台市で開催される世界防災フォーラム(IDRC)2017にてノキアのパブリック・セーフティ・ソリューションを紹介する予定だ。Nokia Ultra Compact Network(非常用可搬型基地局)のほか、Nokia Group Communicationsのプッシュ・トゥ・トーク及びプッシュ・トゥ・ビデオ対応アプリケーションを搭載した高耐久性デバイス、ドローン等を展示する予定だ。

今回のノキアと仙台市のパートナーシップは、仙台市とフィンランドの深い親交によって実現したもの。仙台市とフィンランドでは、2003年から数々の健康福祉プロジェクトを行ってる。また、フィンランドのオウル市と仙台市は2005年から経済協定を結び、ゲーム、ヘルスケアIT分野など多数のプロジェクトで協業してきた。

仙台市の郡和子市長はこれに関し、「仙台市は現在、NTTドコモと、そしてフィンランドのオウル市との協定を結んでおり、今回のノキアと協定を通じてさらなる相乗効果が生まれることを期待しています。」と述べている。