プロドローンは2017年10月5日、米販売子会社であるProdrone Inc.が、スタートアップ企業GRAD(カリフォルニア州・サンノゼ)と共同で、「落書き消しドローン」を開発すると発表した。

サンノゼ市とカリフォルニア交通局は、道路壁や高架、橋脚などに違法に書かれた落書きを消す費用に長年悩まされていたという。そこでサンノゼ市は9月13日に、非営利団体「Innovate Your State」と共に、道路などにある違法な落書きを効果的に消すソリューションのコンテスト「Unleach Your Geek」を開催した。

コンテストには140社が登壇し、プロドローンの壁面張り付き型ドローンPD6-CI-Lを用いた「落書き消しドローン」のソリューションを提案したGRADが優勝したという。

プロドローン、米GRADと共同で「落書き消しドローン」の開発に着手――実稼働は2018年を予定 プロドローンの機体を使って落書き消しドローンのコンセプトを説明するGRADのクリス・ファーマー氏
プロドローンの機体を使って落書き消しドローンのコンセプトを説明するGRADのクリス・ファーマー氏

サンノゼ市長のサム・リカルド氏は、「この落書き消しドローンが実現すれば、落書きを消すための交通規制や、1回6万ドル(約670万円)ほどかかる経費も削減できる」と期待を語った。

「落書き消しドローン」はプロドローンが国内で開発し、米国内での実稼働は2018年中を予定しているという。

プロドローン、米GRADと共同で「落書き消しドローン」の開発に着手――実稼働は2018年を予定 GRADのキャンディス・マルベリー氏(左)とクリス・ファーマー氏
GRADのキャンディス・マルベリー氏(左)とクリス・ファーマー氏