エンルートラボは2017年9月28日、無人車両や無人潜水艇の遠隔操作に向けた新しい有線操縦器を開発したと発表した。無線の電波が届きにくい曲がりくねったトンネルや水中、煙突、パイプ内などの環境で無人機を遠隔操作するために、機体とケーブルで接続して操作する形にした。

 受信する車両などに搭載する「ロボット側端末」はカメラを2系統搭載しており、ケーブルを通して操縦者側に送信する。操縦者はカメラ画像を見ながら、無人車両や無人潜水艇を操作できる。有線のデータ伝送ドライバーにFA用の伝送ICを採用し、 ノイズ耐性が高くしている。例えば、電気配線があるパイプ内なども環境でも安定した操縦が可能だ。

図 有線操縦装置(左)。ロボット側端末(右)

 ちなみに、この操縦器はエンルートラボが開発する無人機に組み込むもので、注文に応じてのカスタマイズにも応じる。操縦器の単体販売はしない。