スカイシーカーは2017年8月31日、東京都あきる野市の多摩川河川敷で、ドローンを活用した災害対策訓練を実施した。訓練には地元の福生警察署や東京消防庁福生消防署のほか、第九方面交通機動隊、国土交通省関東地方整備局京浜河川事務所多摩川上流出張所、福生市役所、ブイキューブロボティクス・ジャパンが参加した。
今回の訓練は、台風が接近して多摩川が増水し、中洲に人が取り残されているという状況を想定して実施した。スカイシーカーはドローンの操縦を担当した。
訓練では状況確認用と、緊急物資搬送用の2台のドローンを用意した。状況確認用にはDJIの空撮向けドローン「Inspire 1」を使用し、緊急物資の搬送には、DJIが新たに開発した防水防塵設計の産業用ドローン「QS8」を使用した(QS8は10月発売予定)。
まずはInspire 1を中洲近くに飛ばし、上空50mから救助対象者を見付け出した。Inspire 1が捉えた映像は、映像伝送システムを利用して、救助本部でもリアルタイムで確認できるようにしてあり、救助本部からドローン操縦士に指示を出しながらドローンを運航した。
その後でQS8に救命胴衣を載せて離陸させ、中洲の浸水していない場所に落下させた。救助対象者が救命胴衣を身に付けた後は、救助隊がゴムボートで中洲に向かい、救助対象者を救い出した。